SX7耐熱合金 白皮 粗~中仕上げ加工用 | サイアロン系セラミック

耐摩耗性重視サイアロン系セラミック材質

横逃げ境界摩耗が進行しやすいウィスカセラミックの弱点をカバー

ウィスカセラミックと比較し、耐境界摩耗性能を大幅に向上
摩耗進行による刃先欠損を防ぎ安定加工を実現

紹介動画

性能

  • ウィスカセラミックと比較し、耐境界摩耗性能を大幅に向上
    工具摩耗位置をずらしながら加工するランピング加工不要で、加工時間短縮とプログラム簡略化を実現
  • サイアロン系セラミックの中で、耐摩耗性に特化した材質
    インコネル、ワスパロイなどの中仕上げ加工に最適

適用アプリケーション

耐熱合金 白皮 粗~中仕上げ加工
旋削加工 / 溝入れ加工 / フライス加工

材質別特性

加工条件

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材質 被削材 加工方法 工程 切削速度(m/min) 送り(mm/rev) 切込み(mm) 切削油
SX7 耐熱合金 旋削 ならい加工 中仕上加工 180 - 270 0.12 - 0.25 1.0 - 2.0 WET
溝入れ 0.07 - 0.15 -
フライス - 600 - 1,200 0.07 - 0.12 1.0 - 2.5 DRY

どうしてサイアロン系セラミックが耐熱合金の高速加工に使われるのか?

窒化珪素(Si3N4)にアルミニウム(Al)、酸素(O)が溶け込んだものです。構成元素の頭文字を取り、サイアロン(SiAlON)と呼びます。
サイアロンも窒化珪素と同様に粒子が針状になっています。針状粒子が絡み合うことで切削加工時の衝撃に耐えることができます。また、添加したアルミナ成分の効果で窒化珪素よりも耐熱性が向上し、高温特性に優れます。 その性質を活かし、耐熱合金の高速加工で使われます。

[ コラム:みんな知ってる? 切削工具に使われるセラミック「5つ」の材種 → ]

インコネル材 中仕上加工

インコネル材 フライス加工

加工事例

シール部品(仕上げ加工)
被削材:
インコネル718
切削速度:
240 m/min
送り:
0.2 mm/rev
切込み:
0.5 mm
切削油:
WET
SX7

7分/ヶ

他社ウィスカ工具

15分/ヶ

切削速度: 200m/min
他社超硬工具

24分/ヶ

切削速度: 50m/min
SX7は耐摩耗性に優れ、切削速度を上げての加工が可能だった。
他社ウィスカ工具、超硬工具に対して、高能率加工を実現した。
タービンケース(中仕上げ加工)
被削材:
ワスパロイ
切削速度:
240 m/min
送り:
0.3 mm/rev
切込み:
切込み変動
切削油:
WET
SX7

7分/ヶ

他社ウィスカ工具

5分/ヶ 欠損

SX7は耐境界摩耗性に優れ、他社ウィスカ工具よりも安定加工を実現した。

ラインナップ

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